縛りを覚えたい・縛られてみたい方々へ

ひとりごと

緊縛やSMというと、とても特殊な世界で、一般の人が足を踏み入れる様な世界ではないと思っていませんか?麻縄で裸の女性を縛り上げ、鞭を振り、蝋燭を垂らす…。そんな、独特でディープな世界感の中に存在しているのが緊縛やSMなのでは…?

はっきり言って、全く違います。確かにショーやイベントであれば、誇張し盛り上げる意味もあって、派手な事をやる場合もありますが、実際に私が緊縛をさせて頂いているお客様や受け手の方々は、どこにでもいそうな学生さんやOLさん、主婦の方などばかりです。結婚して子供さんが見える方も大勢おみえですし、私もただの会社員です。知り合いの縛り手さんも、皆さん昼間は会社に通っている方がほとんどです。勿論、緊縛やSMだけで生計を立てている方々もおみえですが、ほんの一握りだと思って下さい。

縛りを覚えたい・縛られてみたいと思って、このページをお読み頂いているあなたは、ディープでアングラな世界にどっぷり浸かっている方ですか?『普通』や『一般的』という定義は難しいので割愛致しますが、学校に通っている、仕事をしている、引きこもり、ゲーム好き、アニメ好き、LGBTであるetc… 何も特別な事ではないと思います。そう考えれば、趣味や性癖・嗜好という部分において、縛りたい・縛られたいと思うだけであって、絵を描くのが好きなんだというのと違いはありません。

『縛る・縛られる』目的は人それぞれだと思いますが、『縛り』という行為に変わりはありません。但し目的が何であれ、その目的に到達する為の過程はとても重要です。これは縛り手側だけに限った事ではなく、受け手側にも言える事ですが、自分の欲求だけを押し付けて、目的を達成しようという行為は、緊縛でもSMでもなく、ただの自慰行為だと思っています。カップルやパートナーの関係で、お互いが理解して・納得して行っているのであれば構いませんが、緊縛を縄会やイベントなどでお会いした方とペアを組んで行う場合、お相手の事もきちんと分からず、限界も分からない中で、自己満足の自慰行為を行えば、事故や揉め事になるのは必然です。無理に吊って神経や身体を痛めてしまったり、望んでいない事を行ったり、時には縛るという行為だけではなく、必要以上に身体を触ったり、同意もなく性行為に及んだりというお話しもよく聞きます。

例えばそれが初めての体験だった場合、それを受けた方はどう思うのでしょうか?この先も緊縛を続けたいと思うでしょうか?最悪の場合、事故を起こして一生後遺症が残ったり、トラウマになって一生嫌な思いをし続けなければならなくなります。

これから、緊縛というものと関わっていきたいと思ってこのページをお読み頂いている方には、決してそうならない様に、しっかりと自分がどうあるべきか、相手に対してどう臨むべきかという事を考える機会を持って頂きたいと思います。同じ様な思いで、一生懸命活動されている方がおみえです。私もそういった方々の思いに対してお手伝いが出来ればと思い、講習会を行う事に致しました。縛り手・受け手共、双方の立場で考えて、緊縛を楽しめる様な講習会をしていきたいと思います。

これから始めたいと思っている方、始めたばかりなのでちょっと聞いてみたいと思っている方など、これから緊縛を楽しんで頂く為に是非一度お越し下さい。

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