緊縛事故について…

ひとりごと

ある方のツイートで、緊縛事故について書かれており、その方が謝っておられた事に違和感を覚えました。勿論、当事者ではありませんので、実際に見聞きをした訳ではありませんし、双方の言い分を聞いたわけではありませんので、どちらがどうという事ではなく、個人的な意見として書かせて頂きます。

縛る事によって痺れや痛みが出る事は、体質の問題ではなく緊縛事故です。体質とは、精神的・身体的にその方が持っているものであって、強く縛って吊り上げて、手が痺れる・痛みが出るとなれば、それは行為で起こった結果であるし、それを体質だから仕方がないとはなりません。

個人的には、誰かがつぶやいたから、それが100%本当の事として擁護し、その相手を非難する事は筋が違うと思っておりますので、これ以上ツイートの件には触れませんが、以前より受け手側の方が事故に関してのツイートの中で、自分が悪かった若しくはそう言われたという様な書き方をされている方が多い事に納得がいきません。

SMは特殊な事です。縛ったり叩いたり傷つけたり等々、通常の生活で普通には起こり得ない事を、わざと身体的・精神的に加える事なので、どれだけ経験や知識があったとしても、その行為によってケガなどに繋がる事故は起こり得るものだと思います。その為に、する側・される側双方が意思疎通を諮り、同意を得た上での行為であるべきですし、責任は双方にあると思います。

意見は様々あると思いますが、SMに限らず、例え普通のSEXであったとしても、自己満足のために相手を利用する、何か起こったら自分は悪くない・あなたが私には合わないんだね…という様な、自己中心的な発言に嫌気がさしている方は少なくないと思います。それはただのマスタベーションであり、人間であるお相手を処理のための道具扱いしているのと、何ら変わりがないと思います。

私が今まで学んできた事、新たに学んでいる・これから学ぶであろう事に、共通点もあれば違った側面もあるでしょう。十人十色というように、縛り手も受け手も一人として同じ方はいらっしゃいませんし、体型も違えば好みも体質も違います。神経1本とっても、寸分の狂いもなく同じ場所にある訳ではありません。知識を学ぶ事は当然として、”今”というその瞬間に、自分が相対している方を知り・感じ・理解する努力も、当たり前の事ではないでしょうか…。

何かを目にして、誹謗中傷をするのではなく、それについて自分は正しく出来ているかな…・自分の考え方はどうだろうか…と、人の振り見て我が振り直せる自分でありたいと思います。

叶望

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