慈しむ愛、すなわち優しくいたわり大切にする心の事です。親から子へ、上の者から下の者へとの気持ちとして使う事が多い様ですが、私がここで使わせて頂く慈愛には、上下という関係ではなく、縛り手としての私が受け手の方に思う気持ちとして使わせて頂いております。
ある方とサロンのお話をさせて頂いた時、サロンのイメージを一言で表すと?という事を聞かれました。その際に出た言葉が『慈愛』だったのです。深い意味を知っていたわけではありませんので、上下の関係で使用するとは理解しておらず、この言葉が適切なのかは分かりません。ただ、私が常々緊縛師としての立場を考える時に、主従関係の様な上下ではなく、パートナーという同じ位置で接したいという想いを持っております。
緊縛は決して一人では(自縛という行為はありますが…)行えません。縛る側・縛られる側があって成り立ちます。私は、技術があるから縛り手が偉いとは思いません。SだからMより偉い訳とも思いません。常に同じ立場だと考えています。そんな想いがあって、サロンを立ち上げているので、ここでは上下の関係ではなく、純粋に相手に対しての心持として『慈愛』という言葉をイメージするサロンにしていきたいと思っております。
KANO
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